☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 04〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

***

#04 "Ride the American Highway!!"

<続き>

現地時間、16日午前6時。
ほとんど眠れていないまま僕はベッドから起き上がる。

まだ時間があるのでホテルの周りを散歩した。

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ホテルの裏は酒関連の運送会社らしく、見慣れたブランド名を多く目にする。
ただのトラック一台にも「アメリカ」を感じて嬉しくなる。

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なんだろう、この些細なモノすら「いちいちカッコイイ」のだ。
僕はアメリカに来て、初めてアメリカで朝を迎えた事にいちいち感動していた。


さて。今日はとても重要な日だ。

僕ら三人はホテルにタクシーを呼んだ。
気のいいキャブドライバーがやってきて行く先を聞いてきた。
僕は昨日覚えた番地を告げる。「215 Washington Ave.に行ってくれる?」
ドライバーはiPhoneとナビでその場所を調べ、クルマを走らせた。

下道、高速を走って目的地に着いたのは20分ほど後。
降り際、彼の背中にハーレーのパンヘッドエンジンが描かれている事に気付き、
「バイク乗ってるの?」と聞くと「あぁ、昔ね」と答えてくれた。
この出来事は、何となく僕のテンションを上げていた。

何故なら、僕らは今からハーレーでアメリカの道を走るからだ。


バイク屋の店主は僕らに気付くと「2階に上がってこい」と言った。
そこでレンタルバイクの申込をする。英語の申込書と格闘していると、
「先週もスタージス帰りの日本人が来たんだぜ」と店主が教えてくれた。
(*スタージス=アメリカ最大のモーターサイクル・ラリー)

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契約に関して、言葉の壁と僕らの語彙力の無さから少々トラブったが、
どうにか無事に契約完了。レンタル代を払い、バイクの倉庫へ向かう。
そこには様々なハーレーが並んでいた。

aceは、数年ぶりのライドということで、軽めのスポーツスターをチョイス。
yukoは、今や絶版車となったヘリテイジ・スプリンガーを選んだ。
僕は荷物を積む可能性を考え、バッグの付いたヘリテイジソフテイル。

少々不安そうな店主に見送られ、ついに僕らはアメリカの道を走りはじめた。


夕刻には予定が入っているので、走れる距離は限られている。
目的地は同じミネソタにあるRedwingという街。
そう。あのレッドウィング・ブーツが生まれた街だ。

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前日、僕はルートを調べまくっていた。
バイク屋を出て、Portland Ave.からSouth 6 st.を通って高速94号へ。
その後ルート10を南下し、ルート35経由でルート61…Redwing !!!

アメリカの右側通行ルールに戦々恐々としながらも走りはじめたのだが、
その憂いよりも気持ちよさと爽快感が勝るのに、そう時間は要さなかった。
アメリカのハイウェイ!それを走っている!なんてこった!最高だ!!

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途中Wendy'sの看板を見つけて朝食。
アメリカのファーストフードの量に圧倒される日本人3名。
食い過ぎ感を腹に収めたまま再びハイウェイへ。

予定通りにルート10からルート35。
かなりローカルなハイウェイ、ルート61に入った。

ここが…最高だった。
とんでもなく長い直線、両サイドは地平線が見えんばかりのコーン畑。
これぞ、僕が想像していたアメリカの道!そこをノーヘルでぶっ飛ばしている!
(ミネソタはヘルメット法が無い。しかし全州サングラスの着用義務がある)

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どうやらそのテンションは、aceとyukoも同じだったようだ。

さて。こうして時速60マイルの激走でRedwingの街に辿り着いたのだが。
僕はRedwing bootsの本社前にある本店に行きたかった。
そこで日本にないブーツを、かつ日本でのRedwingより格安で買いたかった。

街の人に場所を聞けば誰か教えてくれるだろう。
まず、理髪店から出てきたオヤジに「レッドウィングショップはどこ?」と聞く。
「二本目の角を右に曲がったら左にあるよ」そう言われた場所に行くも、店はない。
どうにも僕の英語がマズいのだろうか。次はホームセンターの女性店員に聞く。
しかし…その住所は僕が思っていたより遠く…帰りの時間を考えると時間切れだった。

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まぁいい。アメリカを走って、しかも有名なこの街に来れたことに満足しよう!
僕らは途中にあったRedwing Bootsの工場前で記念写真を撮り、帰路についた。


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帰りも快適に来た道を帰る。
出発したセントポールの街は間もなく…のはずだった。

しかし僕はここで、致命的なミスに気付く。
行き道はしっかり暗記していたのだが、帰りの高速の出口名を記録してなかったのだ。
果たしてどこで降りたら元の場所に帰れるのか…完全に分からなくなっていた。

記憶だけを頼りに「このビルに見覚えがある!ここだ!」と高速を降りる。
しかしそれは間違いで、全く別の方向に向かう高速に入ってしまった。
まずい!すぐに次の出口で降りて、2人に道に迷ったと告げる。
ガス欠も近かったため、3人とも焦りはじめていた。
地図を見ようにも、誰もWi-Fiが繋がらない状態だった。

近くに会社があったので、そこに行って守衛さんに道を聞く。
「ワシントンAve.に行くにはどうしたらいいかな?」
「それなら94号線westに戻ってシダー通りの出口で降りればいいよ」
「ありがとう!」

再び走りはじめ、シダーの出口で降りる。
しかし出口は複数あり、ここでもまた迷う。
スーパーの駐車場に入ると、中年の黒人男性がニコニコしながら話しかけてきた。
ハーレーに乗るアジア人3人に「やぁ、いいバイクだね!」と。

僕は「すみません、道に迷っちゃって。ワシントンAve.はどう行けば?」
aceも「あと、途中でガソリンも入れたいんだ。スタンドの場所も教えて」と続く。
「この先の33号を右折すると左にスタンドがあるよ。そこから55号に乗って、
ダウンタウンで降りるんだ。そしてポートランド通りを右折するとワシントンだよ」
黒人紳士は僕らに分かるようにゆっくりと、親切丁寧に道を教えてくれる。

「ありがとう!僕ら日本から来て、今日初めてアメリカを走ったんだ!」
「おぉ、そうか!日本から!アメリカを楽しんでいるかい?」
「うん。日本は左側通行だからずいぶん戸惑ったけどね。でも楽しいよ!」
「それはよかった!この先も気をつけて。楽しんでね!」

この紳士のおかげもあり、僕らは無事にバイク屋に辿り着いたのだった。


心配していたバイク屋の店主だったが、僕らを笑顔で迎えてくれた。
「楽しかったかい?」「うん。無事にRedwingに行けたよ」
最後に僕は店主に、自分の英語の拙さで迷惑をかけた事を謝った。
店主は「こないだ来た日本人はもっと話せなかったよ。君の言葉は伝わってるよ」
そう言ってくれた。なんだか妙に嬉しかった。また来るよ、そう言って彼と別れた。

5時間のアメリカライディング。
最後に僕のミスからのオチは付いたが…最高に楽しかった!

「ハーレーでアメリカを走る」。
ハーレーに乗る前から妄想していた、僕の昔からの夢。
このベタすぎるくらいの夢は今日、叶えられたのだった。


街はなんだかカーニバルの様子。

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ペダルパブという、自転車のペダルが付いた不思議な乗り物に乗って、
みんなが歌いながら楽しそうにビールを飲んでいた。

ホテルに向かうためにタクシーを止める。ドライバーは若くて陽気な黒人だった。
僕は「何だか賑やかだけど、今日はお祭りの日なの?」と尋ねた。
「夏の週末はだいたいお祭りだよ。みーんなビールを飲むお祭りさ!」
「なるほどね。さっきペダルパブっていう乗り物を見たよ」
「あれブレーキ付いてなくてさ、坂道で停まらなくて大事故になった事あるんだぜ!」

他にも彼はいろんな話を聞かせてくれた。

彼はヴァージン諸島の生まれで、その島々は昔、アメリカが激安で買ったという事。
自分には大学のとき、僕らと同じく日本人のルームメイトがいたこと。
そのルームメイトから「サッポロ」のビールを送ってもらったこと。
そのサッポロはアメリカじゃ高価だから、なかなか買えないということ。
クアーズライトは嫌いで、ミラーライトとバドライトは好きだということ。

僕らが昨日日本から着いたばかりだと話すと、
彼は「アメリカ人は君たちに良くしてくれるかい?」と聞いた。

その質問に、僕は今日出逢った人たちの顔を思い浮かべた。
バイク屋の店主、道を教えてくれた守衛さんや、スーパーで出逢った黒人紳士…

僕は質問に答えた。
「Yes! They really good for us !!!」



<続く>


Photo:マツモトカズオ & yuko
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by steeldog_79 | 2014-08-28 01:02 | Report | Comments(0)


しゃしんとばいくと。


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