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☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 08〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

***

#08 "We Hits NYC !!"

<続き>

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飛行機を降りて、自分が今ニューヨークにいることに身震いする。
あのニューヨークだ。何度も本や映画で観ていたニューヨーク。
BOOWYの「No, New York」が頭の中でリフレインする。

ラガーディア空港を出ると、ここでaceと一旦解散。
彼はラガーディアから近いクイーンズのドミトリー、
僕らはマンハッタンの安ホテルに泊まるからだ。

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空港を出て、NYCエアポーターというバスに乗る。
空港からマンハッタンまで乗せてくれる乗り合いバスだ。
いちいちカッコいいバスに乗り込み、マンハッタンへ向かう。

ものすごい混雑っぷりに、NYCという大都会に来たことを実感しつつ、
大きな橋を渡る。橋の先には大きなビル群が見えてきた。
「おぉぉぉ!」と心の中で唸る。

バスは更に混雑した、一方通行の多い街に入った。
ここがマンハッタン。NYのコアの部分である。
間もなく、我々の降りるグランドセントラル駅に到着。
バゲッジをゴロゴロ言わせながらふたりで歩きはじめた。

マンハッタンという街は、実に分かりやすい街だ。
「○○St.(ストリート)」という番号の付いた通りが東西に。
「○○Ave.(アヴェニュー)」と名の付いた通りが南北に走っている。
故に、タクシーに「○○St.と○○Ave.の角に行って」等と言えばすぐに通じる。

北に登れば登るほどにストリートの番号は上がっていく。
42ストリートでバスを降りた僕らは、とりあえず北へ上る。
途中、とある角に辿り着いて写真を撮った。

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53rdStreetと、3rd Ave.の角である。
ラモーンズの曲に「53rd & 3rd」という曲がある。
彼らがニューヨークのバンドであったこともあり、
そのタイトルはきっとニューヨークのこの番地のことだと思った。
辿り着いてみれば何のこともない都会のよくある交差点だったのだが、
あの歌の歌詞にある番地に辿り着いたことに妙に興奮を覚えた。

そこからしばらく歩いたのだが…
我々の泊まるホテルは94thストリートにある。
…荷物を持って40ブロックも歩くのはさすがにしんどいか…。
僕らはNYで初めてのタクシーに乗った。

タクシーは北に向かい、その後西へ。大きな公園の下を横切った。
これがあのセントラルパークか…!と窓にかぶりついた。

10分ほど走って、僕らの宿に到着。
ホテルの看板を見て、僕らは笑ってしまった。
ミネソタで泊まったDays InnのNY支店だった。
名前が似ているなぁとは思っていたのだが。
これで、僕らはアメリカ滞在中、全泊Days Innの世話になることになった。

男前のホテルマン曰く、僕らの部屋は3階318号室。
なかなかやってこないエレベーターに乗って部屋へ。
冷蔵庫もなく、Wi-Fiも部屋が奥まりすぎて入らない。
娯楽の一つであるテレビすらほとんど映らなかった。

正直なところミネソタほどの快適さはなかった。
しかしまぁ、寝れれば上等。
ここが僕らのNYCベースキャンプだ。

トランジット疲れもあり、僕らは今日観光をする気になれなかった。
しかし腹は減っていたので夕飯の調達に向かう。


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ちなみに映画でよく見るNYPD(ニューヨーク市警)。
僕らが初めて見た警察車両は、この不思議な形の三輪車(?)だった。
アメ車のパトカーなのだからとデカいアメ車を想像していたから、
これには拍子抜けというか、少々笑ってしまった。
家内も「かわいい!」と言っていた。

おそらくは駐車違反やちょっとしたパトロールに使っているのだろう。
もちろんデカいパトカーやS.W.A.Tチームの乗りそうなバンも見かけたが、
思いのほかこの三輪車を数多く見かけることになった。


さて、晩飯の話に戻ろう。
はじめはどこかのレストランにでも入る気でいた。
魅力的な看板を上げるレストランは視界にたくさん入ったのだが、
それよりも気になったのはスーパーマーケットであった。

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僕らは、近所にあったローカルなスーパーの総菜コーナーの虜になった。
目の前のサラダや総菜がやたらと美味そうで…
レモン風味のチキンステーキと、チキンと野菜や豆のサラダをカップ一杯、
それにチキン&モッツァレラのサンドと、ターキー&野菜サンドを購入。

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もちろんビールもとびきりアメリカンな(そして安めの)ものを選んだ。
棚の奥にはミネソタのタクシー運転手が言っていた「SAPPORO」もあった。
確かに少々高め。まぁ、これは日本に帰ってから飲めばよし。
今日はアメリカンビアしか飲む気がしないしね。


この日はホテルの部屋で晩餐となった。

買ってきたチキンや野菜は予想以上に美味く、
もし次にNYに来たなら、またこの店で総菜を買いたいと思うほど。
冷蔵庫がないために少々ヌルめのビールではあったが、
そんなローカルでリアルなディナーが何だか妙に幸せを与えてくれた。


明日はニューヨーク散策。
行きたい場所がたくさんあるのだ。

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<続く>



Photo:マツモトカズオ & yuko
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by steeldog_79 | 2014-08-31 21:06 | Report | Comments(0)

☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 07〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

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#07 "Good-by Minneapolis!! "

<続き>

8月18日。
僕らは三日間の住処となったホテルを発った。

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思えばチープだけれどいいホテルだった。
Wi-Fiもフリーで快速、キングサイズのベッドは悠々と安眠を与えてくれた。
初めてのアメリカでのホテルがDays Innでよかった。
次にアメリカに行った時も、Days Innに泊まろうと思った。

タクシーを呼び、MSP・ミネアポリス/セントポール空港に向かう。
車窓から見るミネアポリスの街を眺めながら思った。
僕にとって初めてのアメリカがこの街でよかった、と。
大都会でもなく、ド田舎でもなく、アメリカ入門にはもったこいの街だった。

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空港に到着後、アメリカン航空にバゲッジを預ける。
ちなみにアメリカの国内線では、荷物ひとつに25ドルの手数料がかかる。
そしてそんな手数料にも関わらず手荒く扱われる僕ら三人のスーツケース。
顔を見合わせて笑ってしまった。

手荷物検査はここMSPが最もシビアだった。
靴まで脱がされた上、全身スキャナーでのチェック。
テロを世界で最も警戒する国の側面を見た気がした。

アメリカン航空AA4270便。
MSP発、シカゴ・オヘア空港行きの小さな飛行機。
離陸して間もなく眼下にはミネアポリスの街。
ありがとうミネアポリス。いつかまた…!


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一時間半ほどでオヘアに到着。
ここで次の目的地にトランジット。
少々時間もあったのでランチタイムに。

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家内はチャイニーズデリ、僕はタコス、aceはマックを食す。

ここオヘアは全米でも指折りの大空港だ。
下手なショッピングモールよりも店舗が多く、
待ち時間の間にウロウロするにはもってこい。
ハーレーダヴィッドソンショップなんかも出店していた。

そんな中、家内はあるスウィーツショップのウィンドゥに釘付けに。

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なんとも「アメリカ」な…。
アメリカ滞在中、こんなカラフルな食べ物をたくさん目撃した。
僕なんかは敬遠してしまうのだが、家内は目をキラキラさせて眺めている。
「ほら!行くよッ!」と、子供をあしらうように彼女の腕を引っ張った。

次なる飛行機はアメリカン航空AA374便。
最終目的地に向けて離陸した。


もともと僕らは、ミネアポリスにのみ滞在するはずだった。
だけど、どうしても行きたい街が僕とaceにはあったのだ。
旅程プランを練って練って…その街に行けることになった。

オヘアを出て二時間と少し。眼下にはその街が見えてきた。
ミネアポリスよりもずっと大都会。世界でも有数の都市。

3日前にミネアポリスに着いた時とはまた違う緊張感。
そして…その街に3つもある空港のひとつ「ラガーディア空港」に着陸!

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ついにこの街にやってきたのだ。

この街で、音楽や絵画やデザインや…様々な芸術が生まれた。
この街を舞台にした映画を何本も何本も観てきた。

滑走路にはこんな文言が記してあった。
「Welcome To ♡ New York」


僕らは、憧れの街・ニューヨークにやってきた!



<続く>



Photo:yuko
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by steeldog_79 | 2014-08-30 23:01 | Report | Comments(1)

☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 06〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

***

#06 "Happy American Wedding!! "

<続き>

現地時間、8月17日。
僕らはフォーマルな装いでホテルを出発した。
今日はいよいよ、rie&maxの結婚式当日だ。

この旅最大の目的地に向かうタクシーの中で、
僕は楽しみでありつつも少しの緊張を覚えていた。
なにしろ初めて海外での挙式を体験するのだ。粗相があってはいけない。

会場のレストランに着くと、2階の会場へと案内された。
2階に上がると…ウェディングドレスを着たrieが「普通に」迎えてくれた。
そのシーンに不意に拍子抜けして、思わず笑ってしまった。

新婦って、日本では厳かな宴の登場までゲストから隠れておくものだ。
だけど彼女はいつものテンションで「いらっしゃい♪」なんて言っている。
しかしその姿に、僕の緊張は幾ばくか解れたことに間違いはない。

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maxもドレスアップして、いつもに増して精悍に見えた。
不意すぎて言葉にするのを忘れていたが、rieもとても綺麗だった。

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やがて僕らの他にもゲストたちがやって来はじめた。
日本からやってきたrieの両親たちにもここで挨拶ができた。

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会場各所には「#riemax」と書かれたプレートが置いてある。
これは、Twitterで上記のタグを付けて画像をアップすると、
会場のディスプレイにリアルタイムでアップされるシステムだ。
日本では見たことのない演出にちょっとした感動を覚えた。


ゲストたちが揃った頃、挙式が始まった。

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兄弟と友人に伴われ、新郎新婦が入場した。

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壇上に揃ったふたり。そして友人たちが囲む。
無神論者のmaxに合わせ、いっさいの宗教要素を排した進行が進む。
司会のふたり(新郎新婦友人)は、英語と日本語とを交互に使って式を進めた。

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はじめに、ふたりの友人たちからの祝辞。
maxの友人たちは、ジョークを交えながら笑顔でお祝いを述べる。
rieの友人たちは、少し目を潤ませながら、感動的に祝意を伝える。
このあたりにも、日米の違いを感じ取れて非常に興味深かった。

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そしてmaxはrieに。rieはmaxに。愛の言葉を贈り合う。

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リングが交わされ、kissが交わされ…

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結婚を承認する拍手が、夫婦になったふたりへと贈られたのだった。

そして日本と同じく、みんなでグラスを上げて乾杯する。

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司会者の粋な提案で、発声の言葉は「カンパイ!」。
会場のみんなで、日本語で、グラスを交わしたのだった。


ここからはパーティ・タイムだ。

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新郎新婦は「高砂の席」になど座らない。
みんなと同じテーブルで、同じように楽しむのだ。

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僕たち夫婦自身が6月に結婚式を挙げたこともあり、
この日米での結婚式というイベントの差異はとても新鮮で面白いものだった。
日本よりも飾らず、ゲストとの距離も近く、イベントめいたモノも初めの式のシーンのみ。
その後は最後まで、和やかなパーティを全員で楽しんだ。

これはこれで素敵だなぁ、と。
バーテンダーの作った妙に濃いジン・トニックを飲みながら思った。


こうして、ふたりの門出を祝うパーティは終始笑顔の絶えぬまま、
無事に、かつ滞りなく終わったのだった。


その後の二次会には、僕らも少し顔を出した。
何とも雰囲気のいいアメリカンな(まぁアメリカなので当然だが)バーで、
ビール片手にビリヤードやピンボールに興じた。

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まさかアメリカで、こんな時間を過ごす時がやってくるなんて。
感謝の念とともに、riemaxの友人であることを誇りに思った。


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本当に素敵なパーティに呼んでくれてありがとう。
おめでとう!
rie&max !!!



***

この素晴らしき日を折り返し地点に、
僕らの旅は、明日から後半戦を迎える。



<続く>



Photo:マツモトカズオ & yuko
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by steeldog_79 | 2014-08-30 01:49 | Report | Comments(0)

☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 05〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

***

#05" Photograph"

<続き>

憧れの「ハーレーでアメリカ」という夢。
それを叶えた3人は疲労困憊でホテルに帰った。

しかし、この後にも予定がある。
翌日に挙式を迎えるrie&maxのPre-Wedding Partyである。
そのために1時間ほどベッドで死んだように眠り、
起きるとすぐにキャブを呼び、パーティ会場に向かった。

到着したのは閑静な(そしてラグジーな)住宅街。riemaxの友人、Lucyの実家だ。
広い庭とキレイな家。まるでアメリカのドラマに出てくるような…
そんなレジデンスが、このパーティの会場だった。

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パーティは既にスタートしており、
max友人のアメリカ人や、rieの同級生や勤務先の同僚の日本人とが集まっていた。

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フードは家の主が用意しており、
ドリンクはIPA(India Pale Ale)の生ビールの他、
様々なドリンクをセルフで楽しめるようになっていた。

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仰々しい司会進行がいる訳ではなく、
だけど参加者を楽しませるアトラクションは用意されている。
そんなところにも日本のパーティとの違いを感じた。


そんな中。

僕はこの家の暖炉のある素敵なリビングが気になっていた。
暖炉ももちろん気になる要素ではあったのだが、
それ以上に僕の心を留めたのはある「写真」だった。

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暖炉の上には大きなファミリー写真が飾ってあった。
それをまじまじと眺めていると、家の主であるLucyがやってきた。

「この写真はね、何年か前に撮った写真なの。
でも、この時から1・2・3…もう5人も家族が増えてるの。
だからこの写真は近いうちに撮り直さなきゃね!」

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他の家具にもファミリーの写真があった。
最前列の写真について尋ねると、Lucyはそれが旧い写真であること、
そのファミリー写真に写っている少女はLucyが6歳ぐらいの時のもので、
一緒に写るひいおばあちゃんは当時100歳を超えていたことを教えてくれた。


嬉しそうに話す彼女の姿が、僕に鮮烈な印象を残している。

僕は思わず、そんな彼女に語った。
「日本には、こんな習慣がないんだよ。
ファミリーの写真を大きく家庭に飾るという習慣がね。
写真に携わる者として、それをとても素晴らしいものだと思うよ!」
(ちなみに「習慣=habit」という単語が分からず、maxを頼ったのは秘密だ)


実は欧米のみならず隣国・韓国ですら、家族写真に関しては先進国と言える。
自宅には家族の写真を飾り、それをどこか誇りとしている。
この習慣に関しては、日本はある意味で後進国と言えるかもしれない。

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日本にもこの習慣がもっと定着すればいいなぁと。
年に一度でいい。カメラマンに家族写真を撮ってもらう習慣が根付くといいなぁと。
それを家に飾る家庭が増えたらなぁ、と。

このパーティは楽しいだけではなく、
そんな夢をも抱かせてくれた貴重な時間となった。



23時までのパーティ。
僕らは終了時間を待たずに退散することとなった。

理由はひとつ。

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疲労困憊したaceとyukoが、早々にダウンしていたからである。



<続く>


Photo:マツモトカズオ
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by steeldog_79 | 2014-08-28 23:29 | Report | Comments(0)

☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 04〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

***

#04 "Ride the American Highway!!"

<続き>

現地時間、16日午前6時。
ほとんど眠れていないまま僕はベッドから起き上がる。

まだ時間があるのでホテルの周りを散歩した。

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ホテルの裏は酒関連の運送会社らしく、見慣れたブランド名を多く目にする。
ただのトラック一台にも「アメリカ」を感じて嬉しくなる。

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なんだろう、この些細なモノすら「いちいちカッコイイ」のだ。
僕はアメリカに来て、初めてアメリカで朝を迎えた事にいちいち感動していた。


さて。今日はとても重要な日だ。

僕ら三人はホテルにタクシーを呼んだ。
気のいいキャブドライバーがやってきて行く先を聞いてきた。
僕は昨日覚えた番地を告げる。「215 Washington Ave.に行ってくれる?」
ドライバーはiPhoneとナビでその場所を調べ、クルマを走らせた。

下道、高速を走って目的地に着いたのは20分ほど後。
降り際、彼の背中にハーレーのパンヘッドエンジンが描かれている事に気付き、
「バイク乗ってるの?」と聞くと「あぁ、昔ね」と答えてくれた。
この出来事は、何となく僕のテンションを上げていた。

何故なら、僕らは今からハーレーでアメリカの道を走るからだ。


バイク屋の店主は僕らに気付くと「2階に上がってこい」と言った。
そこでレンタルバイクの申込をする。英語の申込書と格闘していると、
「先週もスタージス帰りの日本人が来たんだぜ」と店主が教えてくれた。
(*スタージス=アメリカ最大のモーターサイクル・ラリー)

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契約に関して、言葉の壁と僕らの語彙力の無さから少々トラブったが、
どうにか無事に契約完了。レンタル代を払い、バイクの倉庫へ向かう。
そこには様々なハーレーが並んでいた。

aceは、数年ぶりのライドということで、軽めのスポーツスターをチョイス。
yukoは、今や絶版車となったヘリテイジ・スプリンガーを選んだ。
僕は荷物を積む可能性を考え、バッグの付いたヘリテイジソフテイル。

少々不安そうな店主に見送られ、ついに僕らはアメリカの道を走りはじめた。


夕刻には予定が入っているので、走れる距離は限られている。
目的地は同じミネソタにあるRedwingという街。
そう。あのレッドウィング・ブーツが生まれた街だ。

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前日、僕はルートを調べまくっていた。
バイク屋を出て、Portland Ave.からSouth 6 st.を通って高速94号へ。
その後ルート10を南下し、ルート35経由でルート61…Redwing !!!

アメリカの右側通行ルールに戦々恐々としながらも走りはじめたのだが、
その憂いよりも気持ちよさと爽快感が勝るのに、そう時間は要さなかった。
アメリカのハイウェイ!それを走っている!なんてこった!最高だ!!

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途中Wendy'sの看板を見つけて朝食。
アメリカのファーストフードの量に圧倒される日本人3名。
食い過ぎ感を腹に収めたまま再びハイウェイへ。

予定通りにルート10からルート35。
かなりローカルなハイウェイ、ルート61に入った。

ここが…最高だった。
とんでもなく長い直線、両サイドは地平線が見えんばかりのコーン畑。
これぞ、僕が想像していたアメリカの道!そこをノーヘルでぶっ飛ばしている!
(ミネソタはヘルメット法が無い。しかし全州サングラスの着用義務がある)

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どうやらそのテンションは、aceとyukoも同じだったようだ。

さて。こうして時速60マイルの激走でRedwingの街に辿り着いたのだが。
僕はRedwing bootsの本社前にある本店に行きたかった。
そこで日本にないブーツを、かつ日本でのRedwingより格安で買いたかった。

街の人に場所を聞けば誰か教えてくれるだろう。
まず、理髪店から出てきたオヤジに「レッドウィングショップはどこ?」と聞く。
「二本目の角を右に曲がったら左にあるよ」そう言われた場所に行くも、店はない。
どうにも僕の英語がマズいのだろうか。次はホームセンターの女性店員に聞く。
しかし…その住所は僕が思っていたより遠く…帰りの時間を考えると時間切れだった。

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まぁいい。アメリカを走って、しかも有名なこの街に来れたことに満足しよう!
僕らは途中にあったRedwing Bootsの工場前で記念写真を撮り、帰路についた。


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帰りも快適に来た道を帰る。
出発したセントポールの街は間もなく…のはずだった。

しかし僕はここで、致命的なミスに気付く。
行き道はしっかり暗記していたのだが、帰りの高速の出口名を記録してなかったのだ。
果たしてどこで降りたら元の場所に帰れるのか…完全に分からなくなっていた。

記憶だけを頼りに「このビルに見覚えがある!ここだ!」と高速を降りる。
しかしそれは間違いで、全く別の方向に向かう高速に入ってしまった。
まずい!すぐに次の出口で降りて、2人に道に迷ったと告げる。
ガス欠も近かったため、3人とも焦りはじめていた。
地図を見ようにも、誰もWi-Fiが繋がらない状態だった。

近くに会社があったので、そこに行って守衛さんに道を聞く。
「ワシントンAve.に行くにはどうしたらいいかな?」
「それなら94号線westに戻ってシダー通りの出口で降りればいいよ」
「ありがとう!」

再び走りはじめ、シダーの出口で降りる。
しかし出口は複数あり、ここでもまた迷う。
スーパーの駐車場に入ると、中年の黒人男性がニコニコしながら話しかけてきた。
ハーレーに乗るアジア人3人に「やぁ、いいバイクだね!」と。

僕は「すみません、道に迷っちゃって。ワシントンAve.はどう行けば?」
aceも「あと、途中でガソリンも入れたいんだ。スタンドの場所も教えて」と続く。
「この先の33号を右折すると左にスタンドがあるよ。そこから55号に乗って、
ダウンタウンで降りるんだ。そしてポートランド通りを右折するとワシントンだよ」
黒人紳士は僕らに分かるようにゆっくりと、親切丁寧に道を教えてくれる。

「ありがとう!僕ら日本から来て、今日初めてアメリカを走ったんだ!」
「おぉ、そうか!日本から!アメリカを楽しんでいるかい?」
「うん。日本は左側通行だからずいぶん戸惑ったけどね。でも楽しいよ!」
「それはよかった!この先も気をつけて。楽しんでね!」

この紳士のおかげもあり、僕らは無事にバイク屋に辿り着いたのだった。


心配していたバイク屋の店主だったが、僕らを笑顔で迎えてくれた。
「楽しかったかい?」「うん。無事にRedwingに行けたよ」
最後に僕は店主に、自分の英語の拙さで迷惑をかけた事を謝った。
店主は「こないだ来た日本人はもっと話せなかったよ。君の言葉は伝わってるよ」
そう言ってくれた。なんだか妙に嬉しかった。また来るよ、そう言って彼と別れた。

5時間のアメリカライディング。
最後に僕のミスからのオチは付いたが…最高に楽しかった!

「ハーレーでアメリカを走る」。
ハーレーに乗る前から妄想していた、僕の昔からの夢。
このベタすぎるくらいの夢は今日、叶えられたのだった。


街はなんだかカーニバルの様子。

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ペダルパブという、自転車のペダルが付いた不思議な乗り物に乗って、
みんなが歌いながら楽しそうにビールを飲んでいた。

ホテルに向かうためにタクシーを止める。ドライバーは若くて陽気な黒人だった。
僕は「何だか賑やかだけど、今日はお祭りの日なの?」と尋ねた。
「夏の週末はだいたいお祭りだよ。みーんなビールを飲むお祭りさ!」
「なるほどね。さっきペダルパブっていう乗り物を見たよ」
「あれブレーキ付いてなくてさ、坂道で停まらなくて大事故になった事あるんだぜ!」

他にも彼はいろんな話を聞かせてくれた。

彼はヴァージン諸島の生まれで、その島々は昔、アメリカが激安で買ったという事。
自分には大学のとき、僕らと同じく日本人のルームメイトがいたこと。
そのルームメイトから「サッポロ」のビールを送ってもらったこと。
そのサッポロはアメリカじゃ高価だから、なかなか買えないということ。
クアーズライトは嫌いで、ミラーライトとバドライトは好きだということ。

僕らが昨日日本から着いたばかりだと話すと、
彼は「アメリカ人は君たちに良くしてくれるかい?」と聞いた。

その質問に、僕は今日出逢った人たちの顔を思い浮かべた。
バイク屋の店主、道を教えてくれた守衛さんや、スーパーで出逢った黒人紳士…

僕は質問に答えた。
「Yes! They really good for us !!!」



<続く>


Photo:マツモトカズオ & yuko
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by steeldog_79 | 2014-08-28 01:02 | Report | Comments(0)

☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 03〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

***

#03 "Coming to America"

<続き>

入国審査、というモノに対して、
僕は様々な人からちょっとした脅しを受けていた。
「入れるの?そのビジュアルで」

確かに少々エクストラオーディナリーな髪型をしている自覚はある。
そこまで脅されたものだから、この審査にはちょっとした恐怖を抱いていた。
ESTA申請(→リンク参照)は滞りなく終わっているのだけれど、
検査官とFace to Faceでコミュニケーションを取るのは初めてな訳で。
もしも「なんだコイツは!しょっぴけぃ!!」なんて言われたらたまらない。

審査場はとんでもなく混雑していた。
747を撮る時に肩からカメラをぶら下げていた僕に、
職員が「Hey! No Photography!!」と撮影禁止を告げる。
それほどにデリケートな場所なのだろう。

僕らの目の前で他の乗客の審査が次々に進む。
そんな中時折、「別室」に案内される人の姿を見かける。
どんな問題があったのか…僕も別室行きとか…嫌だなぁ…。
(ところで別室行きの彼らはいったいどうなるのだろう…)

そして僕ら夫婦の順番。検査官に入国の目的を聞かれる。
「友達の結婚式と、あとは観光です」
「あぁ、"米国でのバケーション"ってことね」
あっさり淡々とした受け答えのあと、全指の指紋を採取。顔写真を撮影。

「O.K.」
恐ろしく簡単に、拍子抜けするほどイージーに。
僕は正式にアメリカ入国を許されたのだった。

それにしても…
15日の16時に日本を発ち、
15日の13時にアメリカに到着。
なんとも不思議な「時差」の初体験。

地球って不思議だ。


バゲッジを受け取って階下に進むと、
先を歩いていたaceがrieの姿を見つけた。
一年ぶりの再会!すぐに夫となるmaxもやってきた。

maxはとても美しい日本語を話すアメリカ人だ。
そして僕が会ったどんなアメリカ人よりもGood Guyである。
言うなれば、Bad Assな要素が微塵もない男前なのだ。

彼らが借りているシヴォレー・インパラのレンタカーにバッグを積み込み、
僕らが泊まる予定のホテルに向かう。車内は旅の話で持ち切りだ。
rieが「やっと来てくれたね!」と僕らに笑いかける。
そう。君のおかげで夢の国に来れたんだよ。やっとね!

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そして州都セントポールの「Days Inn St.Paul」ホテルに到着した。
ここは典型的なフランチャイズ系チープなモーテル。
その宿代は、今回の旅の節約に大いに役立ってくれた。

rie&maxとはここで一度解散。ディナーで会おうと約束。
僕ら三人は「昼飯でも…」と話していたのだが…
10時間のフライトは思いのほか身体を蝕んでおり、
「気絶」という言葉が相当するような眠りに落ちた。


現地時間18時。

rieがLineを使って連絡をくれた。
maxおすすめの店でディナーを食べよう!とのこと。
寝ぼけ眼の僕らを、ふたりがまた迎えにきてくれる。
行き先は「NOOK」というバーだった。

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人気店のようでしばらく待ったが、15分ほど待って入店。
地下のボウリング場が併設されたバーに案内された。
aceと僕はスタンダードなビール、riemaxはIPAビール、yukoはハードレモネード。
グラスを持って5人で乾杯!この瞬間を待っていた。

f0214531_23121042.jpg


f0214531_23111642.jpg

ここはチキンウィングが名物らしく、20ピースをオーダー。
やってきた山盛りのチキン!僕らは夢中でかぶりつく。
こういうモノを食っているときは無言になるものだ。

思い出話や結婚式の話で盛り上がりつつ酒も進む。
僕とaceはビールを「燃料」と言うくらいビール好きなのだが、
この日は不思議と早めに酔いが回っていた。長旅の疲れ、時差ボケというやつだろう。

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その後、2件目のバーへ。
深夜のハッピーアワーがある店で、いつもなら喜んでビールを飲む…
はずだったのだが。やはりどうやら僕らは自覚した以上に疲弊しているらしい。

明後日に結婚式を控えたカップルと、
さっき日本からやってきたばかりの3人組は、
2杯ほど飲んだ後に解散を決定。ゆっくりと眠ることにした。

帰りもriemaxに送ってもらい、aceは自室へ。
僕らも部屋に戻った。

明日からも予定がたくさんある。
僕ら夫婦は早々に眠ることにした。
(ちなみにaceは飲み足りなかったらしく、
ホテルに隣接したバーで呑み直したらしい)


明日、現地時間16日。
僕の夢がひとつ叶う日がやってくる…。



<続く>


Photo:マツモトカズオ & yuko
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by steeldog_79 | 2014-08-26 23:25 | Report | Comments(2)

☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 02〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

***

#02 "Finally, I arrived!!"

<続き>

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747が上昇を続け、安定高度に達した頃。
機内食の時間がやってきた。

この機内食というサーヴィスのある航空機に乗るのは人生初だ。
旅行者は大抵「機内食は不味い」という話を僕に聞かせてくれていた。
故にそこまで期待してはいなかったが、初めての体験には心躍らせていた。

やや大柄な金髪のCAが席を回ってくる。
まずはドリンクサーヴィスのようだ。

「何かお飲みになりますか?」との問いに、
僕は「え〜と…何がありますか?」と逆質問をする。
彼女は何とも心強いアンサーを即座に返す。「Everything!!」
「コーラもソーダもオレンジもアップルもビールもワインも…何でもあるわよ!」

メニューを見せられた僕は、ラインナップの中にミラー・ライトを見つけた。
これから向かう中西部、ハーレーと同じミルウォーキー生まれのビールだ。
「じゃあミラー・ライトを!」と応えると、彼女はワゴンをゴソゴソと漁る。
そして僕を見てこう言った。「ごめんなさい。ミラーは品切れみたいね」

「"Everything"って言ったじゃん!」…と言いたい気持ちを抑え、
僕は「じゃあハイネケンでお願いします」とオーダーした。
今思えば、このやりとりがこの旅初めての英会話だった。


日本を離れたことに対する祝杯を挙げていると、
しばらくしてついに機内食の時間が来た。
先ほどの恰幅の良い女性CAが席に近づき、
その大きな目で僕を見つめ、こう言った。
「Beef or Chicken?」

おぉお!少し興奮を覚える。
ドラマや映画で何となくそのフレーズを聞いたことはあったのだが、
今も本当に「ビーフ・オァ・チキン?」って訊くんだなぁ…!と。
一瞬の感激の後、僕は「僕にはビーフ、彼女にはチキンを」と頼んだ。

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手渡されたフードにはラップがかけられ、とても温かな香りが漂っている。
ラップを外し、正直「恐る恐る」メインのビーフを口に運んだ。
…美味い!思っていたレヴェルより遥かにおいしかった。
誰だ、機内食は不味いなんて言っていたのは。

そりゃあ、レストランほどのレヴェルではないにしろ、
機内のギャレーで即席で温められたモノにしては極上とも言えた。
(ちなみにパンの袋には「山崎製パン」と記されていた)
それらに舌鼓を打っていると、ドリンクサーヴィスがやってきた。
このビーフにはビールだ!僕は再びハイネケンをオーダーする。

しかし。

Beef and Beer。
そんな極上のBタイムは、突然の機内放送に打ち消されることになる。
ハイネケンを2割ほど飲んだ後、機長からのメッセージとシートベルトサイン。
早口でしっかりと聞き取れなかったが…単語の中に「タービュランス」を聞き取れた。

タービュランス=乱気流である。
それから間もなく、機内はとんでもなく揺れた。
僕の飛行機人生の中で最も揺れた体験である。
必死にハイネケンをこぼすまいと踏ん張るものの、
きっと震度体験マシーンならば震度9レベルの揺れ。
僕は座席、ジーンズ、バッグ、身の回りの品全てにハイネケンをまき散らした…。


乱気流は収まり、高度30,000フィートの水平飛行に移った頃。
僕はひとつの猛烈な欲求に感覚の90%を占領されていた。尿意である。

窓からの風景が見たくて窓側の席を押さえたのだが、
それがトイレに行くのに圧倒的に不利だということに気付く。

座席に関しては、他にも問題があった。
窓側はA席。隣の家内がB席。通路側C席には女性が座っていた。
タイ人らしきこの若い女性。なんだか不思議な人物であった。
フードやドリンクサーヴィスにはいっさい手を付けないのだ。
先述の機内食も、ラップがかけられたままCAに返していた。
そしてどうやら、彼女は日本語はもちろん、英語も話せないらしいのだ。

目を瞑り、延々とイヤフォンから音楽を聴く彼女。
その彼女をかき分けてトイレに行くことはなかなかに困難であった。
何とか身振り手振りで「トイレに行きたいんだ!」という熱い想いを伝え、
彼女が足下のスタッズまみれのパンキッシュなリュックをどかしてくれたとき、
僕の膀胱は限りなくブレイク寸前であった。

そこで悟った。
なぜ、海外旅行の達人たちは通路側の席を選ぶのか。
窓からの景色も見えない、退屈極まりないと思っていた席は、
トイレへの導線という意味では最上級の座席だったのである。

僕は、次回こそ通路側の席を確保しようと誓った。

(ちなみに余談だが、僕らの席には中国人家族が3人座っていて、
その誰かが(父or母or息子)数時間に一度、猛烈な放屁を行ってくれた。
全く眠れなかった私にとっては、地獄の時間であったことを記しておく)


機内食とトイレの初体験を済ませた頃、
家内は成田で買ったU字型の枕を手に眠りについていた。
座席で眠るということは、初めての人間にはしんどいものだ。
CAから簡単な枕は配られるのだが、それは固いシートの腰部分に当てた。
そうなると頼るべき枕は自らの腕のみとなるのだが、それを解消するのがU枕なのだ。

昔、僕はこれが嫌いだった。
どう見ても古のU字型便座に見えてしまうからだ。
しかしそれは、腕や首をも見事にカヴァーしてくれる素敵な枕なのだ。
首をホールドしつつ、適度な角度の姿勢に乗客を誘導してくれるアイテムだ。

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家内は、安眠を与えてくれるU字便座を抱きながら、幸せそうに眠っていた。
窓の外は幻想的な夕景に包まれていた。


キャパの輝かしい武勇伝を記した文庫本に没頭して眠れなかったフライト後半、
外はいつしか明るくなり、眼下に陸地が見え始めた。
目の前のディスプレイでフライトデータを確認する。
マップの上で、747は見覚えのある大陸の上に差し掛かっていた。

アメリカ、だ!!

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夢中で眺め、眺めつつも朝食を食す。
機体はとうとうファイナルアプローチに入り、
眼下のアメリカはどんどん僕に近づいてきた。

アメリカへのカウントダウンに、カメラを向けずにいられない。

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Lakeの多いミネソタ州、はるか下に見えた湖も間近になる。
小さな家やクルマたちにすら憧憬に近い感情を抱く。

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高速のジャンクションが近づく。
一瞬、九州の鳥栖ジャンクションを思い出す。

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そして空港。ミネアポリス・セントポール空港。通称MSPだ。
ランウェイに入って間もなく、大きな接地感と揺れとが僕の躯を駆け巡った。

速度を緩め、ターミナルに近づく747。そして僕たち。
やがて機体は動きを止め、機内のシートベルトサインが消えた。
乗客たちはおもむろに席を立ち始める。

実感した。
僕は今、「アメリカ」に着いたのだ!


747の長い廊下を経て、出口で笑顔で見送るCAに「Thank you!」と声をかける。
そして一歩目。これが僕のアメリカへの第一歩!
僕が生まれる10年も前に月面に降り立ったアームストロング船長の言葉が過った。

バゲッジを取りに向かう道すがら、僕らが乗ってきた747が見渡せる場所に。

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ありがとう747。
君のおかげで、僕らはアメリカにやってきた!


…さて、僕は最後の関門に向かう。
噂に聞きし、入国審査である。



<続く>

Photo:マツモトカズオ & yuko
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by steeldog_79 | 2014-08-26 02:28 | Report | Comments(0)

☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Episode 01〜

アメリカに憧れ続けて30年。
ついにアメリカに行くことになった私、
Photographerマツモトカズオのアメリカ体験記です。

***

#01 "Flying with 747"

<続き>

15日というお盆休み真っ最中にも関わらず、
午前9時台の成田は思いのほか静かだった。

僕らが搭乗する飛行機は16時台の離陸だったため、
あと6時間ほど空港内で過ごさねばならなかった。
朝5時起きで飛んできたこともあって腹が減っていた僕らは、
とりあえず朝ご飯を食べようとフードコートをうろついた。

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セレクトしたのは蕎麦屋。
渡米前の最後の日本食ということでチョイスした。
大して旨くもない蕎麦ではあったが、明日にはアメリカ、
日本食としばしお別れかと思えば感慨深いものがあった。

さて、朝飯を腹に入れたものの…あと5時間。
さぁ何をしようか。今度は展望デッキへと登った。

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この日の成田は快晴で、真夏の日差しが容赦なく降りそそいでいた。
さすがは成田。各国の会社名を尾翼に記した飛行機がたくさん飛んでいて、
大勢の航空ファンたちがカメラを向けていた。

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僕もaceも飛行機好きなので、しばし飛行機を眺める。
そんなとき、視界に大好きな飛行機が飛び込んできた。

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ボーイング747。通称ジャンボジェットである。

日本の旅客機としてはJAL、ANAとも747を全て退役させているため、
もう日本では見られないものだとばかり思っていたのだが、
ここは国際線で、かつカーゴ機も降り立つ空港ということもあり、
麗しの747を何機も目撃することができた。



デッキでしばし過ごした後は買い物をすべく階下のフロアへ。
10時間というフライトを快適にするグッズを買いに行った。

まずは無印良品でU字形の枕を購入。
「絶対に必要だから!買っとけ!」と先輩に言われていたため、
これだけは3人とも購入。後に、その重要性をしっかり味わうこととなる。

そして書店へ。雑誌や漫画はすぐに読み終えてしまうため、
最近疎遠だった活字の文庫本を買おうと物色する。
妙に官能小説が多い書棚の片隅に、一冊の本を見つけた。
ロバート・キャパ著「ちょっとピンぼけ」である。
写真に携わる者なら誰しも知るキャパの自伝。
いつか読みたいと思っていた本。迷わず購入した。


6時間という長い待ち時間をどうにか消化し、搭乗時間が迫る。
手荷物検査を経て、緊張の出国審査へ。
妙に緊張していたのだが、無愛想な係員にスタンプを押されあっさりパス。

そして搭乗口に向かう。
僕らが乗るのはアメリカのデルタ航空。
デルタの飛行機が駐機されている場所に向かうと、
視界に先述のジャンボ、747が飛び込んできた。

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ほぉ、デルタもジャンボを使っているのか…!と感動。
僕も最後に一度くらいジャンボに乗りたかったなぁ〜…と、
目の前の747に乗れる乗客たちを羨ましく思っていた。

ところが、ここで思いがけない事実に出逢う。

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我々が搭乗する、デルタ航空DL285便・ミネアポリス行き。
その使用機材こそ、目の前の747だったのである。

747に乗れる!その事実にテンションを急上昇させる僕とace。
傍らでyukoが不思議そうに、はしゃぐ30代半ばの飛行機少年たちを眺めていた。

間もなくして、その747への搭乗が開始された。
さすが400人近くが乗れるジャンボ機。搭乗完了には一時間あまりを要した。
座席は決して広くはなく、「ここで10時間か…」と少々息を飲んだが、
その"修行"の後には憧れ続けたあの「アメリカ」が待っているのである…!


やがて16:05という、運命の時間が訪れた。
エプロンからタキシーウェイ、機体はランウェイへ。

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交通渋滞のような長い離陸待ちの後、
747は4つのエンジンを咆哮させた。
強烈な揺れとうなり声のような爆音を引き連れて、
長い滑走の後に僕らは空へと誘われた。

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成田を離陸。
とうとう僕は、35年間離れなかった日本を発った。

次に地に足をつけるとき、
それはアメリカの土を踏む時だ…!



<続く>


Photo:マツモトカズオ & yuko
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by steeldog_79 | 2014-08-25 15:49 | Report | Comments(0)

☆When We Hit The USA!!☆ アメリカ初体験記 〜Prologue〜

始まりは、一件のメールだった。


「カズオさん!私、結婚するんだ!」

それは、現在アメリカに住む8年来の友人「rie」からのメッセージ。
以前彼女が帰国した時にパートナーを紹介してくれていたので、
僕はふたりの結婚を心から嬉しく思った。

興奮しつつ、すぐに「おめでとう!」返信する。
するとすぐに「結婚式に来てね!」という返信が。
もちろん即決で快諾。きっと福岡での結婚式だろう。
それならば、お祝いに結婚式の撮影は僕が承ろうじゃないか。


しかし。

会場は福岡県ではなかった。
いや、むしろ日本でもなかった。

「会場は?」との質問に対し、
rieの返信は「ミネアポリス!」。

思わず頭がフリーズする。
…み、みねあぽりす?!


ミネアポリス。
それはミネソタ州の街。
もちろん、アメリカ合衆国である。



***

僕は、自他ともに認める「アメリカかぶれ」である。

物心がついた頃からアメリカの映画を好み、
アメリカ人が歌うロックミュージックを聴いていた。
アメリカのクルマやバイクが大好きで、
今ハーレーに乗っているのはその延長線上だと言える。

しかし、生まれてから35歳の現在まで。
僕はアメリカに一度も行ったことがない。
むしろ、海外に行ったことすらなかった。

いつも「いつかアメリカに行きたい!」と呪文のように唱えながらも、
仕事や金銭的な理由を便利な言い訳に利用し続け、
その夢を絶えず抱きつつも叶えられずにいたのである。


そんな生活を続けていた20代中盤のころ、仕事でrieに出会う。

rieにはアメリカ留学経験があり、アメリカという共通の話題から意気投合。
彼女が福岡にいた頃はヘヴィな飲み仲間であった。

酒を飲むと、僕はいつも「いつかアメリカに…」と件の呪文を唱えていた。
彼女はそれを聞いては不思議そうに「じゃ、なんで行かないの?」と聞いてくる。
それに対し、僕はそれまで言い慣れた言い訳を再び重ねていた。

やがてrieは日本語教師になるべく再び渡米。
夏や冬のバケーションでたまに帰国すると、また飲みに出かけた。
そしてまた、「いつかアメリカに…」という話になる。
彼女は飽き気味に「ねぇ、いつ来るの?」と聞き返す。
そしてまた…

このルーティーンが数年続いていた。


そして今年の初頭。
冒頭に記した結婚報告メールが突如飛んできたのである。


***

友人の結婚式。これは列席したい。
ぜひとも列席して、できるなら写真を撮りたい。

しかしどうだろう。今度の結婚式はアメリカである。
また尻込みが鎌首をもたげるのは明白だった。

ところが。僕は思いのほか高揚していた。
「これは行こう!なんとか行こう!」
こんなチャンスを逃せば、また僕のアメリカは遠くなる。

たぶん、なかなか重い腰を上げない僕のケツを、
rieが自らの"結婚式"という武器で蹴り上げてくれたのだ。
これに行かないのはカッコ悪すぎるだろう。
これまでの言い訳じみた尻込みと決別するチャンス。

よし!俺は行くぞ!アメリカに!!



そして今年の8月15日。
僕は福岡空港にいた。

いよいよ人生初の海外。しかもアメリカに向かうのだ。

同行するは、僕と同業でrieと仲の良かった「ace」。
彼もまたアメリカ好きながら本国の土を踏んだことがなかった。
同じくrieに蹴り上げられての参加である。

そして、6月に結婚式を挙げたばかりの僕の家内「yuko」。
はじめは一人旅の予定だったのだが、"せっかくだから新婚旅行を兼ねよう"、
そう思って地道に500円玉貯金(これが地味に貯まるのだ)を半年重ねた。

はじめてのパスポートも取った。国際免許証も確保した。
旅程はエイチアイエスのHさんに完璧に押さえてもらった。(感謝!)
仕事は完全に一週間の休みを取った。
家の猫3匹のケアは心優しきご近所さんに頼んだ。
何度も確認した。忘れ物はない。やり忘れたこともない。

さぁ、いざ憧れのアメリカへ!!


こうして僕らの旅はスタートした。

15日、AM7:20発。JAL3052便、成田行き。
ボーイング737型機は定刻通りに離陸した。



<続く>
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by steeldog_79 | 2014-08-23 22:32 | Report | Comments(0)

☆ Highway to Heaven ☆

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僕がバイク人生で最も数多く参加しているBikers Rally、
八月の風物詩と称しても過言ではない「ASO Bike Heaven」。
今年は家内の単車と2台で参加した。

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今年は所用のため日帰り参加。
それでもここに辿り着きたい、その場に居たいと考えるのが、
九州のバイク野郎の性なのだ。

滞在時間2〜3時間ほどで、会場を後にした。
夫婦2台で阿蘇を下り、次なる目的地に走る。



***

「ツーリング」。
それを愛するバイク乗りには、2種類の人間がいると僕は思っている。

一方は、ただただ走る事に意味を見いだし、
とにかく「走る」という動詞のみを脳裏に置くタイプ。
彼らは旅グルメや観光地など見向きもしない。
仮に彼らを「RUN&RUN」タイプと呼ぶ。

もう一方は、「走る」事に重点を置く事に変わりはないが、
走りに付随した他の楽しみも味わおうとするタイプ。
目的地に存在するフードやアトラクションをも楽しもうと考える。
彼らのことは「RUN&FUN」タイプと呼ぼう。


僕ら夫婦を例にするならば。

僕は完全に前者「RUN&RUN」タイプである。
今まで南は鹿児島、北は東北まで走っているが、
観光地らしい観光地に寄ったことも、旨いモノも食った記憶もない。
カメラを生業としている性分から、撮るために車輪を停めることはあるも、
フードはほぼコンビニか、高速PA&SAのファストフードで済ます。
ある角度から見れば、なんとも風情の無い旅かもしれない。

対して家内はといえば、完全に後者「RUN&FUN」タイプである。
彼女にはツーリング仲間も多く、時折マスツーリングに出かける。
その多くが、目的地のグルメや景勝をある種のデスティネーションにしている。
単独でも毎年、ソロで四国や関西まで走ってしまうのだが、
立ち寄った場所で美味しいモノを口にし、時に名勝にも立ち寄る。

***

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ふたりでの帰路。

家内が「○○に寄りたい!」と言った。
彼女が言うのは阿蘇の有名なフードを販売する道ばたの露店だ。
僕はすぐに次の目的地に直行する気だったのだが、
断る理由も無かったのでその申し出を快諾する。

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彼女の先導で到着した目的地。
何十回も走っている道。僕はそこにこんな店があることを知らなかった。

買い物を終えた彼女は更に「▲▲の店にも行っていい?」。
またしても知らない場所を告げられ、
僕は「いいよ。行こうか!」と応えた。

そうして、次の目的地へ。

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先導する家内が走るは、僕があまり知らない道。
彼女の好きな道らしく、水を得た魚のような快走クルージング。
20年遅れのモーターで追走する。

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そして次なる目的地に到達。
家内は実に楽しそうに買い物をする。

その姿を、少し離れた場所から見ていた僕は思っていた。

彼女よりも10年近く長く、僕はバイクに乗り、阿蘇を走っているはずだ。
しかし僕は、彼女が知っているこの場所のことを微塵も知らなかったのだ。

僕とは違うアプローチで、彼女は「阿蘇んでいた」のである。

その角度の違いは、ちょっとしたカルチャーショックだった。
僕の知らない楽しみを、"彼ら"は味わうことが出来ていたのだなぁ、と。



その後、再び彼女の先導で僕の知らないローカルラインを走った。

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家内の実家近くということもあり、ここは彼女の庭のような場所。
見慣れたリアビューだが、今日はその後ろ姿を少しだけ誇らしげに感じた。

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着いた先は、家内の親類の家。
挨拶を済ませると、彼女は何年も前に亡くなった祖父の仏壇に手を合わせる。
そして、阿蘇で買ったモノたちを仏前に供えていた。

手前味噌で申し訳ないのだが、
そんなパートナーを少し誇らしく思ったことをここに記しておきたい。


朝走りはじめて、自宅に帰着したのは20時。

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約400kmのクルージング。
いいRUNだった。

僕はきっと、これからも「RUN&RUN」。
だけどたまに、家内の「RUN&FUN」に付き合うのも悪くないな、と。
そんなことに気付いた、今年のRun to the HEAVEN。


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来年、16回目も夫婦で走ろう。



Photo:マツモトカズオ
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by steeldog_79 | 2014-08-14 00:49 | バイクのはなし。 | Comments(0)


しゃしんとばいくと。


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